いまさら聞けないプロ野球ファン入門

世界のホームラン王 現在の福岡ソフトバンクホークスの会長

プロ野球の花形で、試合中に最も盛り上がるホームランですが、世界記録を保持しているのは日本のプロ野球界で活躍した王貞治です。
通算868本のホームランを打った王貞治は、1959年から22年間にわたり読売ジャイアンツに所属、一本足打法を武器にホームランを量産しました。
13年連続ホームラン王、2度の三冠王など多くのタイトルを手にした王貞治ですが、最も歴史的な瞬間を迎えたのは、世界記録を打ち立てた1977年です。
1970年代前半までのホームラン数世界記録は、メジャーリーガーとして日本でも有名なベーブ・ルースが打ち立てた714本でした。この偉大な記録は1974年に同じメジャーリーガーのハンク・アーロンが抜き、1976年に引退したハンク・アーロンは最終的に755本まで記録を伸ばしていました。
一方の王貞治は、1976年終了時点で716本と既にベーブ・ルースを抜き、ハンク・アーロンに40本差まで迫った状態で1977年シーズンを迎えます。
シーズン中に756号を達成するのは難しいと言われるほど、春先から調子を崩したものの、5月下旬以降は一気にペース上げ、9月3日のヤクルトスワローズ戦で遂に大記録を達成しました。
偉大な記録を達成するとともに、この年50本のホームランを放ち15度目のホームラン王に輝いた王貞治ですが、以降は年齢的な衰えもあり、1980年シーズンを最後に引退しました。
引退後は解説者やジャイアンツの監督の監督なりました。そして現在は、福岡ソフトバンクの会長とGMと兼任して、強豪チームを任されています。
野球だけではなく、国民栄誉賞を受賞するなど、人間性も尊敬を集めています。